平成26年2月14日朝から降り始めた雪は、夕方から15日朝にかけて大雪となり、甲府では観測史上初の114センチを記録しました。正式な観測記録はありませんが、小淵沢では150センチ前後の積雪があったと言われています。
小淵沢の地域的な被害状況ですが、記録的な大雪のため町内での交通は、17日18日になってにわかに動き始めるにとどまり、17日の中央自動車道の復旧後も、一般道の除雪が進まず渋滞が予測されることから、小淵沢ICが利用できるようになったのが、19日午後という状況でした。
国道20号から小淵沢に向うルートでは、松木坂で五十数台の車が動けず、ループ橋も重機が進むのも困難な状態にあったようです。他でも各地で立ち往生し乗り捨てられた車が多数存在し、除雪が遅れる要素でもありました。
上の写真は18日午後の小淵沢駅前商店街から中央に駅を見たものですが、この時点でも、まだ一台がやっと通れる程度の道路状況でした。その下の写真の駅前観光案内所もほぼ同時刻のものです。
中心市街地以外では、孤立世帯も多く、大通りまでの除雪が済んで、買い物に出られるまで一週間以上かかったとの声もありました。
日常と同じような移動が出来る様になったのは、十日から二週間経ってからで、交通以外でも、ビニールハウスや屋根付き駐車場などの倒壊があり、農業被害も出ています。
小淵沢駅では、電車が不通になったことにより、30人ほど電車内に泊まることになったり、総合支所などは避難所として開放されたため一時50人が避難する状況も出ました。
各地で帰宅困難な方のための炊き出しや、助け合いがあったことなどは、災害での心を救われた情報でした。