新着記事
まちこぶ瓦版17号(online)
まちこぶ瓦版16号(online)
こぶちざわの夏祭りーすずらん祭り
本年も小淵沢駅前商店街で、8月14日14時から21時まで「すずらん祭り」が開催されます。
商工会青年部を中心とする、すずらん祭り実行委員会では、おまつりの準備が進んでいます。太鼓や神輿、盆踊りなどの練習、保育園では子供手作り提灯、その他様々な地域総出の、お祭りならではの光景です。
祭りが近づくと提灯が商店街の軒先に隅々まで飾られます。
この提灯が飾られると、涼しい小淵沢のまちにも夏の訪れを感じさせてくれます。当日の太鼓や神輿の迫力から、太鼓を手に駅前通りを練り歩く練り込み囃子(ばやし)の調子の良さは、真夏のゆっくりと進む夕暮れとまつりの記憶をよみがえらせてくれます。
今年も練り込み囃子の参加者とフリーマーケット出店者を募集しています。練り込みは☎36-3155(宮沢)まで、出店は☎36-3115(実行委員会)までお問い合わせください。
淵の音太鼓演奏や、ジャズバンド・ダンディーズによる演奏ほか、ご当地○×クイズや大抽選会、引き馬体験、フリーマーケットなど、どなたが来ても楽しめる盛り沢山な催しです。
14日は賑わいと懐かしさとを感じに、商店街までお越しください。
「八ヶ岳ホースショーinこぶちさわ」が、すずらん祭りの前、7月26日15時から21時まで、山梨県馬術競技場にて、開かれます。
「馬のまちこぶちさわ」今年も馬づくしの一日です。
地方自治はおもしろい6-地方自治での政策決定手法の課題
地域にはさまざまな課題があって、それを解決するための手順や手段を体系的にまとめたものを「政策」といっています。そして、「政策」を巡ってさまざまな利害や考え方が存在し、それを調整したり、妥協を図ったりしながら決定を行う手続が政治だといえます。その過程でどれだけ市民が「参加」することができるかという問題が現代の政治の重要なポイントになっています。もちろん、参加を行えば行うほど一層利害や考え方の多様性が増してきてさらに困難が増すと考えられます。教科書をみればそんな風に書かれていることが多いのですが、議論が丁寧に行われれば、「落ち着くところに落ち着く」というのが私の経験上からの実感です。あくまで議論が積み重ねられてこそそうなるのであって、形式的な「参加」ではそうはいきません。
地方の政治では国の政治のように真っ向から意見がぶつかり、最初から双方の対立が当り前、イエスかノーのいずれかしかないという事柄が地域の中では余りないためで、市民の生活環境の改善や利便のために行う事業が多いからだといえます。だからといって問題がないということではありません。巨額な予算を使って造る施設などは最近では首長や議会が強引に進めようとしても、市民の方が納得できない、自治体にとって過剰な投資で将来の財政が危うくなるといった批判が出ることも最近では珍しくありません。それによって首長交代などということも現実に起きています。そうしたケースを見ていると市民と行政・議会との間に情報の共有がなかったり、市民参加を怠ったり、市民の意向を無視する強引な政策推進が行われていることが背景にあるようです。
また、その地域にとって何が大切かといった価値観を巡っても当然対立を生むことになります。昔は経済優先か、市民の生活環境・自然環境かが争われることが多く存在しましたが、それは今日でも、それぞれの地域にとっても重要な選択であるはずです。これから人口減少や生産年齢人口の減少、高齢者増といった地域の持続可能性が問われる中で、まちの大切な資源をどのようにして守り、活かしていくかが課題となってきます。地域の持つすばらしい景観や自然環境を失うことになれば、大変です。他の地域とは違う大切なものについて市民や地区の中で議論を通じて価値観を共有していくことが求められています。
以前からこの欄で書いてきましたが、「自分たちの地域のことは自分たちで決める」という原則が守られていなければ、政策を巡っての意見の対立が生じるのは当然です。市政がそうしたことを大事にしているかどうかが今問われているのだと思います。
西寺雅也氏
名古屋学院大学経済学部総合政策学科教授・山梨学院大大学院非常勤講師・前多治見市長(平成24年3月まで、山梨学院大学教授として山梨を拠点に、市内にも市民講座の講師として度々通われ、この地への理解も深い。)
まちこぶ瓦版15号(online)
いいこと探訪9 地域づくりのきっかけー北杜♡交流会
今の北杜の元気の源ともいえるこの北杜交流会は、北杜市に携わり日々活動している方々の視野を広げるために企画された異業種交流会です。
まちこぶの一員でこれまでに参加した者からも、この取り組みがまちづくりのきっかけになっていると話題になり、今回紹介させていただきます。
フェイスブックを使った呼び掛けで、平成24年8月より毎月開催され、既に20回目を迎えました。この3月は小淵沢町にある食堂「やまよし」を会場に、町内外から30人ほど集まり、地域に熱い思いのある方々により、今回も地域
活性のきっかけに繋がる交流が行われました。
既にこの場から具体的な取り組みが生まれたり、ここでのつながりがあったから活発になっているといえるイベントも、数多く存在しています。
交流会によってつながった新しい出会いから、北杜市を盛り上げる新しい何かがうまれることを望んで、浅川裕介さん(北杜市役所勤務)・輿水啓星さん(株式会社nanairo代表取締役)の発起で始まったこの会ですが、その特徴を輿水さんにうかがうと、「3時間3千円飲み放題食べ物付き(笑)」と、元気で楽しそうな印象を強調されましたが、毎月第1木曜日20時から23時に市内の飲食店で北杜市に携わっている老若男女が集まり、PRタイムが設けられている以外は、参加者が語り合うシンプルな交流の場になっていて、その分かり易さと元気さが、この会の魅力といえそうです。
毎回ダブルコインバスを峡北交通さんと参加者で企画され移動距離の長い市内の夜道を、お酒をいただいても安心して参加できる仕組みが確立しているのは、参加者の前向きな姿勢から成り立つもので、地域財政の悩みである路線バスなどの懸案解決も、こういったところから見出だせるのかも知れません。
今後もこの交流会から、地域づくりの何かがうまれそうで、自らが参加する以外でも、とても期待しています。
豪雪の教訓からー雪害に備える地域づくり
今後この様な災害に困らないために、対策を考えているご家庭も多いのではないでしょうか。
それを地域としても実感が覚めていない今、住民や当時の来訪者の声を元に、現在や今後できることを明らかにし、対処の方針を定める必要があると言えます。
それを元に、一人一人の前向きな気持ちで改善できることから、取り組んではいかがでしょうか。
平成二六年豪雪でのできごとー大雪の後の市民の声
駅前商店街を中心に大雪直後を振り返ってもらった所、幅広い声を頂きました。
普段から雪が降った時は、連携を組んで雪を運び出している地域は、この大雪でも比較的早く除雪が済み、日常への回復が早かったようです。
物流に関しては、買い物客も動くことが出来ないため、仕入れが遅れても販売への支障は無かったようです。
実生活では、救急車を必要とする急病人が数人あり、病院や救急車の入れる場所まで地域総出で除雪し、担架の通れる道を確保したそうです。
帝京第三高校の生徒さんらが、10人ぐらいで駅前周辺の除雪を手伝ってくれた話も、地域としては大変有り難く除雪が進んだ以上に、気持ちの支えになる出来事でした。
雪を飛ばすことの出来る、手押しの除雪機を所有していた方は、長年使うことがなく眠っていたが、今回は大変活躍したそうです。
駅前観光案内所では、オリンピックと重なったなど情報が届かないと、道路情報の問い合わせが多く、インターネットでの、ライブカメラでの道路状況中継のアクセスが多かったと、管理者の声もありました。
携帯電話の緊急災害速報があった富士見町のものを着信していた方は、北杜市内の速報もあれば、来訪の方のためにも、よかったのではとの声もありました。
2月14日15日の大雪による記録ー平成二六年豪雪と小淵沢
平成26年2月14日朝から降り始めた雪は、夕方から15日朝にかけて大雪となり、甲府では観測史上初の114センチを記録しました。正式な観測記録はありませんが、小淵沢では150センチ前後の積雪があったと言われています。
小淵沢の地域的な被害状況ですが、記録的な大雪のため町内での交通は、17日18日になってにわかに動き始めるにとどまり、17日の中央自動車道の復旧後も、一般道の除雪が進まず渋滞が予測されることから、小淵沢ICが利用できるようになったのが、19日午後という状況でした。
国道20号から小淵沢に向うルートでは、松木坂で五十数台の車が動けず、ループ橋も重機が進むのも困難な状態にあったようです。他でも各地で立ち往生し乗り捨てられた車が多数存在し、除雪が遅れる要素でもありました。
上の写真は18日午後の小淵沢駅前商店街から中央に駅を見たものですが、この時点でも、まだ一台がやっと通れる程度の道路状況でした。その下の写真の駅前観光案内所もほぼ同時刻のものです。
中心市街地以外では、孤立世帯も多く、大通りまでの除雪が済んで、買い物に出られるまで一週間以上かかったとの声もありました。
日常と同じような移動が出来る様になったのは、十日から二週間経ってからで、交通以外でも、ビニールハウスや屋根付き駐車場などの倒壊があり、農業被害も出ています。
小淵沢駅では、電車が不通になったことにより、30人ほど電車内に泊まることになったり、総合支所などは避難所として開放されたため一時50人が避難する状況も出ました。
各地で帰宅困難な方のための炊き出しや、助け合いがあったことなどは、災害での心を救われた情報でした。