小淵沢駅周辺地域活性化計画-3月17日市民説明会

生活に欠かせない駅舎を含んだ駅前広場の整備事業に伴うこの説明会、生涯学習センターこぶちさわにて、15時より17時までの予定を30分ほど延長して開催されました。

北杜市建設部まちづくり推進課より部長課長担当計5名と、東京芸術大学より3名、市民は昨年9月1日のワークショップに並ぶ参加があり、未だ関心の高さが伺えました。

前半はまちづくり推進課の当事業担当から、今後のスケジュール及び計画内容の説明、予てからの懸案事項の説明などが行われ、質疑事項へと移りました。

質疑に関しては、「配置計画に関するもの」「駅舎位置を南側へ移動する新案」「南北自由通路への根強い要望」「市とJRの費用負担割合に関するもの」「出席市民の年齢層について」「JR側からの説明を求める声」など、多岐に渡りましたが、東京芸大側への質疑はなく、根本にある市民の理解という点で問題が根強く、事業の運び方に課題を残しました。

この結果からも今後もこの様な機会が求められるものの、工程計画では来年度は実施設計に進む必要があり、市当局も市民も、対応は急を要した格好となりました。

八ヶ岳南麓風景街道の会主催-第3回赤白防護柵塗替えボランティア

八ヶ岳周辺の自然豊かな風景に癒されるために、多くの人が訪れ居を移して住まわれる方も多いなど、自然景観の魅力がとても高い地域です。

国道などでも柵や標識の支柱など、ベージュや焦げ茶など10YR系の自然景観に馴染む色合いへの変更が進んでいますが、八ヶ岳南麓風景街道の会(まちこぶは民間パートナーシップ団体)は、更なる景観向上活動の一つとして、防護柵の茶色化に取組でいます。

色彩学に基づき国の防護柵設置基準も景観形成に配慮を求めるように平成16年3月に改訂され、赤白柵の設置は減少したものの、元の強調された色合いからの塗替えは、視認性が劣る印象を拭えず理解を得難い一面があり、現在は一部反射板テープを貼ることで、視認性理解との両立を図っています。

こういった課題への対処は、官民ともに行う毎月の会議を中心に、それぞれが出来ることに取り組んでいます。この取り組みは地域ブランドの向上につながり、地域の活性化も見込めるものです。

今回の塗替え場所は、大泉町谷戸豊武・富谷の養蚕形式古民家が続く風情ある地域でした。塗替え後の町並み散策にお出かけください。

ご参加の方々には風景街道の一員として、厚く御礼申し上げます。イベント告知は、市の広報及びメール・SNSなどで行っています。次回は11月予定です。ご一緒にいかがですか。

観光案内所・広報-観光協会-「秋の観光キャンペーン」

十月十日、北杜市観光協会小淵沢支部にて、「秋の観光キャンペーン」として、埼玉県三郷市にある「ららぽーと新三郷」にて、役員とまちこぶを含む一般会員より計16名と共に、小淵沢のことを知っていただけるように、馬の町・癒しの町小淵沢の宣伝をしてきました。

まちづくり小淵沢からは、運営委員と観光案内所職員が2名参加し、以前まちこぶで制作した八ヶ岳浪漫紀行などのパンフレットに加え、観光協会支部で事前に地域から集められた『ほくと物語・こぶちさわ(エリアガイドマップ)』など、他多数のパンフレットと、記念品として花苗とクリアファイルを配布しながら訪れる方との交流をはかりました 。

来場者の関心も高く長蛇の列になり、訪れた方から「私達の地域の集まりで小淵沢に行きたい」など、他にも様々な声を聞くことができ、とてもいい機会となりました。

こういった交流の機会は、まちづくりに大切な繋がりを築く取り組みの一つと言えます。

(まちこぶ)

まちこぶ対談③ 代表・小林伸一 田園サスティナブルライフ-著者・中島恵理氏(本文敬称略)

テーマ「様々な視点からのまちづくり(地元学)」

中島 その(区に入るということの)意義は、お金だけ払われるものでなくて、この地域の環境を守るためにとか、自分自身が環境を理解してとか、そういう意義があるっていうことを含めて(の意義)。区自身も非常に良い、都会には無い参加自治の仕組みだと思うんです。

ただ感じているのは、外から来た人や、女性とか子どもたちも参加し難いし、ある意味地元の人たちだけの場になっている。でも仕組み自身は素晴らしい住民参加型のまちづくりを出来る様な基礎になっている。組長とか区長も議会議員も、ほとんど男の人で新しい人もなかなか参加できない。なので変えることが出来れば、若い人も女の人も子どもたちも自由に地域のことを語り合える様な、そういう若干民主的な場になっていけば、もっともっと素晴らしい。

この本の中でも富士見町の神戸(ごうど)での地元学というのを書いているんですけど、地元学の切掛けはアウトレットモールが神戸と富里(とみさと)という地域に出来るということがあって、地元の議員さんから、「反対運動はしたくないけど、本当にその地域にイタリアンアウトレットができることが適切か」って言うことを考えたいという話を相談され。その時に「地元学をやりましょう」というのを提案して、東京から専門家に来てもらって、地域の宝を他所から来た人と地域の人たちが一緒に、地域の人達が先生で、他所から来た人が生徒になって一緒に歩くんですね。だいたい水みちに沿って、植物とか動物とか歴史の道具とか、色んなテーマにそって歩いて、地元の人達に聞きながら、外から来た人たちとか若い人たちが勉強して「これって宝だよね」ってやっていくんですね。

小林 地域を理解するってことですね。

中島 神戸はそういうことを何回かやったんですけど、すごい今元気になっているんです。

地元学には誰でも参加できるんですよね。子どもを含めて若い人も、それも外も中の人も両方居るから出来ている。中の人に教えてもらって外から来た人が再評価・再発見する。

そういうことで皆さんが気づいて、その宝をどう守っていこうかとか、何か課題があればどう解決していこうかとか。そういうことが出きていければ、外からの人も中の人も両方居るので強みに出来る。子どもも結構いい発見をするので、子どもの素朴な。

小林 いいですね。

中島 すごく簡単なんですよね。慣れてくると、議員さんが自分でコーディネーターになってやっていたので。

小林 印象に残ってます。地元学は。

中島 だからまちづくり小淵沢さんでもね、どこかの地区と連携して。

ただ、いくつか地元学やっていたんですけど、地域によってはやった気になって、それで終わってしまうんで、自分でその地域を何とかしたいというその地区の人が居れば、やったことを元に発展していく。普通にやっただけでは、イベントだけに終わってしまう。なので元気な議員さんとか区長さんとか居らっしゃるので巻き込んで、まちづくり小淵沢さんで主催して。

小林 ひとつの手法としていいですね。

中島 気楽にイベントとしてできるんです。

 

    著者紹介:中島恵理氏

環境省・長野県環境部

温暖化対策室課長

平日は環境行政に関わり、休日は家族(夫、息子、娘)と長野県富士見町で、田舎暮らしを楽しんでいる。様々       な団体や地元の市民グループ活動にも参加している。ショップまちこぶにも懇意にしていただいている。